汗を拭くべきか、拭かざるべきか

マナーについて「赦し」を前回書いた僕ですが、あえて嫌いなマナーについて書きつつ、自然なととのい方、脳をバグらせるととのい方、そもそもサウナ自体不自然ではないか?について書いていきたい。

まず経験したことがあるワースト3の1位は、

右隣(真横超近距離)のととのい椅子に座った客が全く体を拭いていないずぶ濡れの状態で、頭をガシガシ掻き毟りながら乾かしていたこと。
そいつの髪は長かったので、当然僕の右半身は水滴だらけ。不快とビックリって共存するんだね。

2位は、

サウナ室で満員でもないのに僕の隣を通って汗を引っ掛けてきたやつ。迂回すれば他の客に自分の汗を飛ばさなくて済むという発想がないのか、自分の汗は動いても落ちないだろうと思ってのことか。よく分からない。俺ならわざわざ狭い汗だくのおっさんの間をまたいで通ろうとは思わない。物理的には他人の汗が一番気持ち悪い。前回書いた水風呂に入る汗はホメオパシー並みに希釈されるのでまだ許せる。ワースト1のやつはまじで意味不明だから1位。このワースト2に関してはギリギリまで我慢して迂回する余裕が無かったのかな?と後から少しだけ理解の可能性を見出せた。でも絶対違うけどね!ただの気配りの無いやつだけどね!!

3位は、

これはよくあるやつ。素手で自分の汗をぴちゃぴちゃ拭うやつ!単純に音が気持ち悪いし、たまに汗が飛んでくる!これから、汗を拭うべきかを書いていくので言いますが、僕も素手で拭うことはあるけど、音が鳴らないように、汗を飛ばさないようにゆっくりと、そして手についた汗は頭に巻いているタオルにゆっくり吸わせている。おっさん達はペッペッと床に汗を落としたりしている。あ、サウナ室が汗臭いのも、サウナマットがべちゃべちゃなのも嫌。体拭いてから入れよ!尻の汗はまだ仕方ないとして、水風呂を出て体を拭かずにひたすらサウナ室と水風呂を往復するやつなんなん?まあ一人しか見たこと無いから皆さんからは「そんなやつおらへんやろぉ~ネタやろぉ~」とのお声を頂きそうですね。いや、1位のやつもネタと思われそう。マジでいたから!!

なんか3位が複数になってしまいましたが、以上です。

そして、汗を拭くか拭かないかですが、これについては僕自身試行錯誤中です。

自然とは何か?脳をバグらせるべきか?などの問題を孕んでいます。

そもそもサウナ自体不自然な行為といえば不自然なわけです。人為的なものですから。

水風呂の効果についてはエビデンスのしっかりした論文はまだ無いみたいです。

しかし、サウナ室の心肺機能向上については論文があるそうです。

サウナ単独には痩身効果はあると思いますが、その前後に糖分の入った水分、塩分の入った食事を摂るのでトントンか若しくは太る気がします。

そもそもサウナの気持ち良さに気づき、他人に薦めたくなるわけですが、その時に健康効果も説得材料として付加したりします。しかし、それはある意味ウソだったりします。僕たちサウナーは健康効果がなくても、快楽さえあればサウナに行くはずだからです。

なのでサウナを論じるにあたって自然か不自然かを論じること自体がナンセンスかもしれません。

個人的には腎臓の数値がとうとう基準を超え、一時的にサウナ断ちをしていた私ですが結局舞い戻って参りました。

要するにジャンキーです。

ただ麻薬の中では一番副作用が無いであろうという意味では、脳内麻薬は一番自然かもしれません。

極度の脱水、極度の水分補給、極度の脱塩分、極度の塩分補給。

適切な水分、塩分補給をしてる人もいるかもしれませんがほぼ無理です。

一番適切なのはサウナに入らずに一日に3gぐらい塩分を摂る人です。

我々サウナーには一回のサウナで何gの水分と塩分が体から出て行ってるかを正確に推し量るのはどだい無理な話です。

自戒の為にもう一度言います、我々はジャンキーです。

それでも少しでも強烈にととのうことを優先しつつ、いかに体に負担を掛けずに済むかを書きながら考えたいと思います。

まずは高湿度低温を取るか、低湿度高温を取るかです。

低温とはいえ自然界には存在しない温度ですので、どちらも不自然ですが当然低温がマシでしょう。

しかし、自然界に湿度100%というものは存在するもののやはり高湿度というのも不自然と言えます。

けれども、高湿度低温の方がより自然とは言えるかもしれません。

だがしかし、僕は思うのです。高湿度低温というフィンランドに近づけようというやり方はマヤカシではないかと!

このロウリュ式の考え方に私は一石を投じたい。

自分の体の周りの湿度が高いと自分の皮膚の汗は蒸発できないから、綺麗な水玉になるわけです。

これはこれで美しいので個人的には好きですが、これで「汗、めっちゃ出てる!」は明らかなマヤカシ!!

揮発できないから液体が見えるわけで、むしろ汗腺は次の汗を出しにくいし、蒸発しないと気化熱で体温を下げられない。

サウナーは体温を上げたいわけですからこれでいいのですが、汗が出てるというのは明らかなマヤカシ!!

あくまでもロウリュ式は汗による体温のホメオスタシス(恒常性)を破壊し、自ら熱中症に持って行くというジャンキーの荒業ということを認めなければ、現実逃避でしょう。

ちなみに私はこれを否定しません。ととのい方にはポジティブなアッパーと、ネガティブなダウナーがあると前回も書かせて頂きました。ですので、私はヤケドするほど「あまみ」が出るアウフグースからの、低温の水風呂からの中温の水風呂でととのうというのが現在で私が体験した過去最強のととのいです。(前回の記事参照)

本当はアッパーでととのいたいのです。しかし、現在の私の身体はサウナ10分、水風呂1分、休憩10分という幸せなセットではととのえない身体になってしまったのです。(正直、これに関しては僕自身が周りの動きとかに敏感すぎて、気になってしまって集中できない為と思われます。簡単に言うと神経症傾向があるということだと思います。)

なので、おおらかな寛容性が高い方たちが普通にととのい続けてるのを見ると羨ましい気持ちと、本当はととのってないのに、ととのったフリして、ととのいマウント取ろうとしてないか?という汚い邪念が湧いてきます。「なんでととのいのレベルに言及しないんだよ!毎回同じレベルなのかよ!」「もしかして俺が言うところのディープリラックス程度をととのってるって言ってないか?」「違うんだよ!もっとこうさぁ~グワングワン来たり、悟りと恐怖だったり、ありがとうと呟いてしまう無条件の感謝だったり、そういうやつだよ!」

脱線したので話を戻しましょう。

では、低湿度高温の方が自然かと言われると、100℃を超える室温が自然とは言えないでしょう。しかし、汗が蒸発しやすいことは自然と言えるかもしれません。これはこれで危険で、汗の水玉が遅く出てくるので我慢しすぎるリスクはあります。ただ私が言いたいのは「玉の汗」は「汗の蒸発量を発汗量が超えた」ということであって、「汗が出始めたわぁ~」ではないということです。汗は早い段階で目に見えない段階から蒸発してるということです。

ここで拭うか拭わないかの選択があります。

自然派は拭った方がいいでしょう。乾いたタオルで拭くと完全に水分が無くなるので、おそらく素手で伸ばす感じか濡れタオルで拭くぐらいがいいのかもです。普段の私はブルーベリーやオーガニックブロッコリー、有機納豆、発芽玄米をベースに食している自然派なのですが、サウナも自然を目指すべきか悩んでいます。究極の自然はサウナに行かないこと、自然界で模倣するならサハラ砂漠からのオアシスでしょう。それで果たしてととのうか?今のところはヤケドしてでも、ととのう方を取っています。将来的には自然派を気取る日が来るかもしれません。サウナのととのいは思わぬ角度から来るので、あらゆる可能性は残しておきたい。それこそ、低湿度低温のサウナに1時間入って、本当に芯まで温まって水風呂に入るのが至高なのかも知れない。我々のサウナは諸行無常です。私なんかはまだ冬を経験していないサウナー1年生です。やっと秋になり、外気浴が楽しみです。

あ、そうそう。あえて頭にタオルを巻かないで脳をバグらせるのも考えたりしています。休憩椅子で閃いたのがガムを噛むこと。試しに一度、キシリトールのライムミントを噛んでみましたが、水風呂で気道がスースーして気持ち良かったです。その後はやってませんが、脳に酸素を送るのが脳内麻薬を誘発するなら、咀嚼回数が増えると頭が良くなる、こめかみを動かすと脳に酸素が行く!みたいなのを聞いたことがあるので悪くはないと思います。ただ、近くに人がいると噛みにくいのと、浴場では捨てられないのと、味が無くなるとスースーしなくなることと、僕の場合は噛むこと自体が集中しにくいという感じでした。人によっては一定のリズムで噛むことは瞑想としてありだと思います。

あ、もうひとつ言い忘れた!確かにフィンランドが本場だけど、日本は日本で独自の進化をしていけばいいんじゃね?ということです。サウナも自然界も多様性が大事だと思う。

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